緊急事態宣言が出されてから3週間が過ぎました。
昨日、埼玉県知事から県立学校の臨時休校を、5月末まで延長する方針が出されました。
本校では、特別指導期間として5月10日までオンライン中心の授業を進めていますが、今後の対応について現在準備を進めています。
昨日の帰りがけに、サッカー部監督のK先生と立ち話をしました。
3月以降、サッカー部をはじめとする各クラブは活動を中止しています。
生徒の体調管理や、寮生の様子などの報告を受けながら、話題はオンラインでの授業配信の話になりました。
すると、K先生が動画を見せてくれました。
その動画は、zoomで行なっているホームルームを活用して、クラスの生徒がリレー形式でメッセージをつないでいく動画でした。
詳細はお楽しみにとっておきますが、生徒たちが笑顔でバトンをパスする様子がとても微笑ましく、離れていてもつながっている姿を見せてくれました。
登校を自粛する中で、生徒たちも孤独感を感じるときも多いことと思います。
一日中部屋にこもっていたり、一歩も外へ出なかったりすることもあることでしょう。
行動の自粛が求められる中で、それは仕方が無いことかもしれませんが、生徒たちには申しわけない気持ちでいっぱいです。
そんな中でも、先生方は様々な工夫をして、生徒とコミュニケーションをとっていることを改めて知りました。
毎朝のホームルームでは一人ひとりの顔を見て声を掛け、少しでも明るい気持ちになれるよう奮闘しています。
授業の配信も回数を重ね、内容が充実すると同時に、効率もよくなってきているようです。
ICTの活用はこれまでも進めてきましたが、今回の非常事態の中でタブレットを使うことによって、先生方のスキルは大幅にアップしています。
試行錯誤を重ねているのは、生徒も教員も一緒です。
しかし、平常時の授業に戻ったとき、ここで身につけたスキルは必ず生きてくるはずです。
遠隔授業の効率性と対面授業の効果をミックスさせた、ハイブリッドな授業が可能になるでしょう。
慣れない環境の中で、全教員で新たなことにチャレンジする経験は、学校全体の財産にもなります。
いつまで続くか先の見えない指導期間ですが、経験値を上げる貴重な機会となってくれることを願っています。