今日、5月3日は憲法記念日です。
緊急事態宣言の憲法上の位置づけや、憲法改正について様々な場所で議論がされています。
新型コロナウイルス感染拡大に対して、政府としてどこまでの措置をとることが可能となるのか。
今後の動向を注視していきたいと思います。
さて、これまで想像もしていなかった未知のウイルスの感染拡大。
この先どうなるのか、いつまでこの状態は続くのか、不安は尽きないところです。
そして、何を選択し、どこへ向かって進んで行けばよいのか、誰にも分かりません。
考えれば考えるほど、不安になってしまう・・・ということは、このブログでも何度も書きました。
そんなことを考えているときに、いつも頭に浮かんでいた詩があります。
何かに迷ったときや、一歩踏み出すことをためらっているときには、常に思い出していた詩です。
今日はこの詩を紹介したいと思います。
突然ですが、私は格闘技が大好きです。
自分で格闘技の経験はありませんが、プロレス、ボクシング、レスリング、空手、柔道・・・ジャンルは問わず何でもよく見ます。
最近はRIZINやUFC、ONE CHAMPIONSHIPといった総合格闘技をよく見ています。
中でも、プロレスは中学生の頃から大ファンで、新日本、全日本、UWFなど時代に合わせて見続けてきました。
プロレスと言えば、燃える闘魂アントニオ猪木さん。
あまり興味の無い人でも、名前くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。
国会議員も務めたことがある人物ですが、異種格闘技戦をはじめとする数々の名勝負を残し、ファンを熱くさせてくれました。
そのアントニオ猪木さんが、1998年4月4日東京ドームで行われた引退記念試合の後の挨拶の中で読んだのが次の詩です。
「道」
この道を行けばどうなるものか
危ぶむなかれ
危ぶめば道はなし
踏み出せばその一足が道となり
その一足が道となる
迷わず行けよ
行けば分かるさ
この詩の元になったのは、愛知県出身の宗教家、哲学者である清沢哲夫さん(故人)の著書『無常断章』に出てくる詩です。
仏教に通じる作者が、不安と闘う中でも、進むべき道を進むべし、という意味を込めて書かれた詩だとのことです。
今の状況は不安なことばかりですが、まずは勇気を持って一歩を踏み出して行動すれば、そこに道が開ける、ということを教えてくれます。
命に関わる部分もあるため、「行けば分かるさ」と気楽には言えませんが、決断した道を進む勇気を与えてくれることは間違いありません。
不安が尽きないからといって、迷って何も行動しないのではなく、今でき得る最善の選択をし、その道を勇気を持って歩んでいく、そんな心構えを常に忘れずにいたいと思います。
朝の来ない夜は無い。 After night comes the day!