泣いてもいいんだよ・・・。

今日も寒い一日になりました。
夕方から雨も降り出し、一段と冷え込みを感じます。

本日、第102回全国高等学校野球選手権大会の中止が正式に発表されました。
すでにインターハイの中止が発表されていたため、開催は難しいと覚悟はしていましたが、実際に中止が決定されるととてもショックです。
本当に本当に、残念で残念で仕方がありません。
選手たちになんと言葉を掛けてあげればいいのか。
なんと慰めればいいのか。
特に3年生にとっては、高校最後の夏がこんな形で終わることを思うと、不憫でなりません。
もちろん野球だけでなく、その他のクラブでもインターハイの中止により、悔しい思いをした生徒がたくさんいます。
それでも高校野球は、夏の風物詩として、長きに渡り高校スポーツの象徴として位置づけられてきました。
その夏の甲子園大会が未知のウイルスによって、中止に追いやられると誰が想像したでしょうか。

私のスポーツ歴の中では、野球を正式にやったことはありません。
せいぜい小学生の時に遊びでやった程度です。
プロ野球をよく見るわけでもないですし、ナイターを見に行ったことも数えるほどしかありません。
そんな私でも、高校野球は全くの別物です。
特に夏の甲子園予選は、可能な限り応援に行っています。
これまでも校長としてというよりも、野球部の一応援団としてスタンドで見守ってきたつもりです。
そして、私の家族にもう一人、正智深谷高校野球部の大応援団がいます。
それは、私の父です。
本人は野球をやっていたわけではありませんし、プロ野球の熱心なファンでもありません。
すでに80才を超えていますが、春、夏、秋問わず、暇さえあれば野球部の応援に来てくれます。
特に夏の大会には、気温が40℃を超えようが、会場が遠かろうが、私がいようがいまいが関係なく、スタンドへ足を運んでくれます。
年令が年令なので無理をしないようどんなに言っても聞く耳を持たず、野球部の保護者の方に迷惑を掛けないか毎回ヒヤヒヤするほどです。
試合が終わると、勝った試合では明るく弾んだ声で、負けた試合ではとても残念そうな声で連絡をくれます。
そんな父にとっては、勝ち負けよりも、正智の選手を応援することが嬉しくて、楽しくて仕方がないようです。
今年の夏も、スタンドで応援することを早くから楽しみにしていました。
中止の報せを、さぞかし無念の思いで聞いたことでしょう。

野球部の諸君へ。
今回の決定をさぞかし無念の思いで聞いたことでしょう。
その悔しさを、私は想像することができません。
落胆を癒やす言葉も、慰めの言葉も見つかりません。
長い時間を野球に費やし、全ての思いを夏に賭けていた諸君にとっては、悔しい思いしか残っていないでしょう。
その悔しさをこれからの人生に活かして欲しい・・・などと簡単に言うこともしたくありません。
ただ一つだけ忘れないでいて下さい。
皆さんが一生懸命にプレイする姿が、野球をよく知らない一人の老人の心を動かしてきたことを。
皆さんを応援することが人生の励みになり、生きがいになっている人がいるということを。
そして、誇りに思って下さい。
それだけの感動を人に与えるスポーツを3年間続けてきたことを。
現在、甲子園予選に代わる県レベルの大会開催が検討されていると聞いています。
もう一度試合をする場が与えられた時には、再び熱いプレイを見せて下さい。
スタンドから熱い声援を送る人たちのために。
そんな機会が訪れることを心より祈っています。

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