今週の授業は、今日で終わりです。
そして、4月から続いた特別指導期間も、ひとまず今日で終了となります。
今年の年明けから、中国武漢を発生源とする新型コロナウイルスの感染が、国内でも少しずつ広がりを見せ始めました。
日本国内では、大型客船ダイヤモンドプリンセス号内での大量感染に始まり、その広がりは日を追うごとに深刻になっていきました。
2月19日からの修学旅行(G-CAT)の出発に当たり、感染が心配された時もありました。
その後の劇的な事態の変化は、誰も想像できないものでした。
卒業式、終業式、入学式、始業式・・・。
節目節目の行事は感染防止のために、形態を大きく変えざるを得ませんでした。
そして、学校への影響はそれだけに止まりませんでした。
約2ヶ月間に渡る臨時休業は、教育そのものを大きく変えてしまいました。
登校できない日々が続き、クラブ活動も全く行えない事態になりました。
幸いなことに、オンラインによる授業とホームルームによって、教育活動を停滞させずに進めることは出来ましたが、生徒の心身に与えた影響は計り知れないものとなりました。
この間の生徒たちの忍耐と努力には、本当に頭が下がります。
よく頑張って乗り切ってくれました。
また、オンライン授業の実施に対して、積極的かつ柔軟に取り組んでくれた教職員の努力には、本当に感謝しています。
校長として大変誇りに思います。
振り返ったときに、後出しジャンケンのように、あれも出来た、これも出来た・・・と言うのは簡単なことです。
しかし、その時に出来得る最善の判断をし、臨機応変に事態に対応していくことは、実際は簡単なことではありません。
先が見えない中で、そうした努力を継続し、状況の変化に合わせてアップデートしていくことは、さらに困難なことです。
誰もが初めての非常事態をなんとか乗り越えたこの経験は、今後の財産として、私たちの中に残っていくことでしょう。
アフターコロナ、ウィズコロナ、ニューノーマル・・・。
生活様式が新しくなると共に、価値観も大きく変わっていきます。
大学入試をはじめ、今後の学校生活にも様々な影響が出ることが予想されます。
今後、何が起きるか分からない状況で、私たちに出来ることは、その時に出来得ることに全力で取り組んでいくことしかありません。
過去を悔やまず、未来を恐れず、今できることに全力で取り組む。
来週から再開される通常登校に向けて、そのことを改めて心に刻んでおきたいと思います。
夜が少しずつ明け始めています・・・。