3年生の期末試験も4日目に入りました。
1年生のキックオフセミナーは今日で最終日となりました。
様々なプログラムが組み込まれているキックオフセミナーですが、最終日の今日は、宗教体験とチームビルディングを見学しました。
浄土宗の開祖法然上人の教えを建学の精神とする本校では、3年間にわたり宗教の授業があります。
今回の宗教体験プログラムでは、その一環として茶道の授業を体験してもらいました。
正式な作法はともかく、まずは抹茶を実際に味わってもらうことを目的に研修が行われました。
ほとんどの生徒にとって、今回が初めての抹茶体験となりましたが、お味の方は如何だったでしょうか?
本当のお手前は、もっともっと厳粛で厳かなものです。
興味を持った人は、茶道部に入部してみてはいかがですか。
続いては、「チームビルディング」研修です。
クラスを超えて編成された6~7名で1グループを作り、学校周辺に設置されたチェックポイントを協力しながら乗り越えていくプログラムです。
昨日は雨のため体育館で行われましたが、小雨交じりの今日は、傘をさしながら深谷駅周辺を歩き回り、チェックポイントごとの課題に挑戦していました。
初めてのメンバーでの合同作業に最初こそ苦労しているようでしたが、いざ動き始めてみるとどのグループも自然と協力していました。
少しだけ様子を見に町中へ繰り出してみると、小雨にも負けずに精力的にチェックポイントを回っていました。
深谷駅周辺には、歴史的な場所や建物が点在しています。
そうした場所を歩いて回るだけでも、このプログラムの意味があったと思います。
むやみに動き回っても生徒と遭遇するのが難しいと考え、レンガ造りとレトロな雰囲気で有名な「旧七ツ梅酒造跡」に的を絞り、しばらく待つことにしました。
すると次々とグループがやって来て、課題に挑戦していました。
雨交じりの天気でしたが、どの顔もとても楽しそうな様子でホッとしました。
最近はこうしたチームビルディングを研修に取り入れている企業が、増えてきているそうです。
というのも面と向かってのコミュニケーションが苦手な人が増えているためのようです。
確かに、協力しながら課題をクリアしていく過程では、自然とコミュニケーションが必要になり、自然とコミュニケーション力が磨かれるということではないでしょうか。
中には、社員の運動会を復活させた企業や、週に一度社員全員でバーベキューするような会社の話を聞いたことがあります。
SNSの進化により、フェイストゥフェイスでのコミュニケーションが減っているのは事実でしょう。
その結果、対面しての意思疎通が難しくなっているとしたら、これは何とか食い止めないといけない事態です。
セミナー開始の冒頭で、これからの社会で必要な力は「想像力」「創造力」「コミュニケーション力」だと話しました。
たかがゲーム感覚のチームビルディングと侮るなかれ。
この中には、3つの要素が全て含まれています。
もしかしたら、私たち教員にこそ、普段の人間関係を離れたチームビルディング研修が必要かもしれませんね。
そんなことを感じさせてくれた、キックオフセミナー最終日でした。