星野リゾート。

今日は連休の合間の土曜日。
今週も雨の週末になりました。
梅雨明けは8月になりそうだとの予報が出ていましたが、雨の日は気分も沈みがちになりますね。

新型コロナウイルスの感染拡大により疲弊した景気打開策として、今月22日から始まったGo Toトラベルキャンペーン。
東京都の除外をはじめ、様々な波紋を呼んでいる国の経済政策ですが、今後どのような影響が出てくるのでしょうか。
これから始まる夏休みを前に、国内旅行の需要が高まることは予想されますが、それに相反するように新型コロナウイルスの感染者の数が連日増え続けています。
PCR検査数の増加などの理由もあるかと思いますが、陽性者の数が増え続けている状況はとても心配になるところです。
さらにこのGo Toキャンペーンが、感染拡大につながるのではないかと連日マスコミ等では取り上げられています。
夏休み中も遠出をする予定が全くない我が家にとっては、特に関心があるキャンペーンではありませんが、観光関連産業の回復と感染防止を両立するための解決策となると話は別です。
大学卒業後、30才まで大手旅行会社に勤務していた私にとっては、旅行業界の深刻な状況は決して他人事ではありません。
私が勤務していた当時は、バブル景気の名残もあり、それほど業界が苦境に立たされるような場面はありませんでしたが、バブル崩壊の影響が出始めた在職期間の後半は、厳しい時期も経験しました。
しかし、今回の未曾有の状況は、旅行業界だけでなく、ホテルや旅館、飲食店や土産物店も含めた観光関連産業で働く方々にとっては、本当に厳しい状況であろうかと思います。
感染拡大の終息までの期間を乗り切っていくための今回のGo Toキャンペーン。
どうしていくべきなのか、私なりの答えがみつからないまま、連日の報道を眺めるしかない状況でいました。

そんな時に、星野リゾート代表の星野佳路さんのインタビューを目にする機会がありました。

星野さん:
「国内旅行を伸ばすには『マイクロツーリズム=小さな旅行』と『休暇の分散化』が大事です。まずマイクロツーリズムですが、いまコ
 ロナは自粛から緩和となっているものの、今後も東京では感染が拡大するので、地方に旅行出来ない時期がまた来ると思います。マイ
 クロツーリズムは自宅から車で30分から1時間で行ける範囲での観光です。東京のホテルや観光地の生き残りのためにも、関東圏での
 旅行の需要はもっと作らなければいけないと思います。」

「フランスでは大型連休を地域別に取得しています。日本でも全国を5地域ブロックに分けて、GWの日程をずらして取得していけば、4
 月の最終週から5月いっぱいまでがGWになります。そうなれば価格は下がりますし、混雑は緩和されます。観光事業者にとってはGW
 が1ヶ月半続くことになるので、適度に需要がある状態が続くと思われます。さらに秋のシルバーウィーク、旧正月の後に春休みがあ
 り、その後5地区のGW、7,8月の夏休みと続くと、年間を通して需要が分散しますね。」

星野さんは、新型コロナの感染拡大がしばらく続くことを想定しながらも、「マイクロツーリズム」と「休暇の分散化」によって、観光関連産業への影響を最小限に食い止め、そこから新たな需要を創出することを提案されていました。
まさにこのピンチをチャンスに変えていこうという発想です。
残念ながら私は星野リゾートが運営する宿泊施設に泊まったことはありません。
軽井沢にある日帰り入浴施設「トンボの湯」や、その周辺の施設へ行ったことがある程度です。
そんな私でも、星野リゾートの先進的な経営方針や、画期的なホテル経営などについては知っています。
また、何冊か星野さんの著書も読ませていただきました。
前例にとらわれずに画期的な取り組みを次々と成功させ、海外進出も始めている星野さんの経営手腕を感嘆と羨望の目で見ていました。
しかし、今回のインタビューを聞いて、現実をしっかりと直視し、その先の未来を見通す先見性をお持ちの方だと再認識しました。
今回の危機的状況を嘆いているだけでなく、そこからどうやってプラスに転じていくのか。
究極とも言える問題解決にどう挑んでいくのか。
業界は全く異なっていながらも、私にとってとても多くのことを教えて貰ったインタビューでした。
まだまだ感染拡大が続くことが予想される状況の中、学校現場では何ができるのか。
現状をしっかりと見極め、次なる手立てを講じていかなければいけないと改めて感じました。

 

PAGE TOP