草をむしりながら、考えた。

今日は8月10日は「山の日」。
本来は8月11日が「山の日」として祝日に制定されていますが、今年はオリンピックのために10日となりました。
調べてみると、「山の日」は何か明確な由来があって制定されたものではなく、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」機会とすることを目的とする祝日だとのこと。
7月の「海の日」同様に、自然と親しむ上では絶好の祝日なのでしょうが、今年は残念ながら、中々外出できない祝日になってしまいました。

私も何もすることが無かったため、伸び放題になっていた庭の一部の除草作業をしました。
この時期、外での作業で一番嫌なのは、暑さももちろんですが、蚊との闘いです。
虫除けスプレーと蚊取り線香で完全防備し、水分補給もバッチリとして、朝から作業を始めました。
黙々と無心で草をむしっていると、ふとつまらないことが頭に浮かんできました。

「この草の名前は何と言うのだろうか?」

たしかに、一般的には「雑草」と呼んでいますが、本来は一つ一つの雑草には名前があるはずです。
以前にもブログに書いたことがありますが、実際には何種類くらいの雑草があるのだろうか。
どうしても気になって、調べてみました。

そもそも雑草の定義とは何なのか…、以下のようなものが定義として挙げられていました。
  ①作物に直接または間接的な害をもたらし、その生産を減少させる植物。
  ②人間活動で大きく撹乱された土地に自然に発生・生育する植物。
  ③人間の身の回りに自生する草。
  ④人類の活動と幸福・繁栄に対して,これに逆らったりこれを妨害したりするすべての植物。
このうちの全て、または一つだけでも当てはまると雑草と見なすようです。
ただし、実際の種類となると無数にあるようで、具体的には何種類の雑草があるのかは、調べた範囲では分かりませんでした。
おそらく名前が付けられていない雑草もあることを考えると、相当な数の雑草が存在しているものと考えられるようです。
せっかく名前がありながらも、「雑草」などとまとめて呼ばれてしまうことに、何だか切なさを感じながら草をむしっていました。

そんな時に頭に浮かんだのが、前日の夜に見た人気ドラマ「半沢直樹」に出てきたある台詞でした。
主人公の半沢が、出向先から銀行へ戻ることが決まり、その送別会の挨拶の中で述べられたものです。

「どんな会社にいても、どんな仕事をしていても、自分の仕事にプライドを持って、
    日々奮闘し、達成感を得ている人のことを本当の勝ち組というんじゃないかと、俺は思う。」

雑草に勝ち組も負け組も無いかもしれませんが、置かれた場所でしかっりと根付き、懸命に繁殖しようとするその姿が、何故だかこの台詞とオーバーラップしてしまいました。
植物と異なり、人間には感情があります。
その意味では、ただその場所に置かれるだけではなく、そこに置かれたことで生まれる感情があるはずです。
その感情をどのように持っていくのかが、その人の生き様とし表れてくるのではないでしょうか。
私自身も「勝ち組」「負け組」という言葉が好きではありません。
正に「仕事にプライドを持って、日々奮闘し、達成感を得ること」こそが、人生での勝ち組なんだということを強く感じました。
そういう意味では、「雑草魂」は「勝ち組」となるために不可欠な心の持ち方なのかもしれません。
草をむしりながら、そんなことを考えていました。

 

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