独学の教科書。

今日は8月16日、一般的にはお盆の最終日となります。
今年は帰省を自粛する方も多かったと思うので、例年のような高速道路の大渋滞も無いのでしょうか。
明日から仕事や学校が始まる方もいるかと思いますが、暑さに負けないよう乗り切っていきましょう。

お盆休み期間中、読まずに積読(つんどく)状態になっていた本を、少しずつ片付け続けています。
今日読み終わった本は、中田敦彦さんの「勉強が死ぬほど面白くなる独学の教科書」です。
「武勇伝、武勇伝!」で知られるお笑いコンビ「オリエンタルラジオ」で活躍中の中田さんは、最近はYouTuberとしても有名です。
配信している「中田敦彦のYouTube大学」は、100万人を突破するほどの人気コンテンツになっているそうです。
私も何本か視聴したことがありますが、軽妙な語り口と分かりやすい言葉に引き込まれてしまいました。
何よりも取り上げているテーマが多岐にわたり、それが魅力にもなっているようです。
その中田さんが、なぜ教育関係動画を配信するようになったのかに興味があり、思わず本を買ってしまいました。

中田さんが動画を配信するきっかけになったのは、自身が受けてきた授業に対する2つの違和感からだとのことです。
一つ目の違和感は、学校で勉強する目的がテストだけになってしまっていることにより、「覚える理由」が見えないということでした。
「入試に出るから、大事」という理由だけで、なぜ覚えなければいけないのかが分からなかったと書いています。

二つ目が、「先生には2つのタイプしかいない」ということでした。
先生には「教科書の内容を忠実に教えること」を目的とする「学校型」の先生か、「生徒の成績アップ、もしくは受験に合格すること」を目的とする「塾(予備校)型」の2タイプしかいないことに違和感を感じ、その違和感を解消することもきっかけとなったとありました。

教えることを職業とする私としては、そのことに対して一概に賛同も反対もしませんが、現在の教育に対する一つのアンチテーゼであると受け止めました。
同時に中田さんが考える教育の新しい価値観には、とても興味を持ちました。
中田さんが配信している「YouTube大学」のキャッチコピーを、「新時代を生き抜くための教養」としているとのことですが、勉強することによって「教養が身につくこと」は間違いありません。
そして、「教養は自分をアップグレードさせるために欠かせないもの」との意見には、大賛成です。
さらに、意欲さえあれば学ぶ環境が揃っている現代社会においては、「独学ができる人」と「独学ができない人」との間には、非常に大きな差が生まれるとの意見についても、全くその通りだと思います。
今年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、2ヶ月近く自宅での学習が続きました。
勉強とは基本的には一人でやるものだと思いますが、やはり自宅で一人で勉強することには「孤独感」がつきまとうものです。
そうした時に本書に書かれているように「独学」が今後の教育の一つのキーワードになってくるかもしれません。
今後、感染の第二波、第三波が予測される中、再びオンライン授業を行うことも想定しておかなければなりません。
自ら「独学」に意欲を向けられる生徒を育成していく上では、とても参考になる内容でした。
同時に、今後のYouTubeの限りない可能性を実感させられました。

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