文化祭の思い出。

8月24日 月曜日。
例年より短い夏休みも終わり、今日から登校が再開されました。
本校では二学期制を取っているため、始業式ではありませんが、全校放送で再開にあたって話をしました。
残暑というには、まだまだ厳しい暑さが続いています。
新型コロナウイルスの感染拡大も、今なお衰える兆しを見せていません。
熱中症に注意しながら、感染防止に対して、改めて意識を高めていくよう伝えました。

毎年、夏休み明けの9月には、文化祭(葵祭/あおいさい)が行なわれます。
残念ながら、今年は新型コロナウイルスの影響により、極めて制約の多いものとなってしまいました。
オンラインでの開催も検討しましたが、生徒会からの強い要望もあり、3密を回避した上での、展示を基本とした実施形態となりました。
「感染防止」をテーマに、各クラスで趣向を凝らした展示方法がとられるようです。
一般公開の無い、一日限定の文化祭となりますが、限られた状況の中で協力して楽しんで欲しいと思います。

文化祭というと、担任をしていた当時の様々な思い出が蘇ってきます。
中でも初めて担任したクラスでの、珍騒動(!)が一番記憶に残っています。
その時のクラスでは出店を出すことになり、メニューはタイの激辛料理「グリーンカレー」に決まりました。
ジャガイモとチキンをベースに、ココナッツオイルや様々な香辛料を使った、とても美味しいカレーになるはずでした。
前もっての試食会での評判もよく、前日までにしっかりと仕込みを済ませ、当日の朝を迎えました。
ところが、当日の朝になってみると、ものすごく強い刺激臭が鍋からするのです。
味は全く問題なく美味しいのですが、どうにもこの香りがキツイのです。
どうやら、後から大量に加えてしまったナンプラーが、他の香辛料とケンカしてしまったようなのです。
それでも、文化委員を中心にそのまま販売することを決定し、いざ販売が始まりました。
最初は、教室で販売していたのですが、あまりに強烈な香りに、近隣のクラスからクレームが来てしまい、急遽移動して、中庭で販売を続けました。
食べてくれたお客さんは、みんな「美味しい、おいしい」と言ってくれるのですが、香りがキツ過ぎてお客さんがお店に近づいて来てくれません。
最終的には、一部のディープなファンには愛されながらも、全く売れない苦い2日間になってしまいました。
最期まで悲惨な状況となってしまいましたが、クラスのみんなで協力して、香りの改善を図ったり、大きな声で客寄せをしたことは、とても楽しい思い出となったようです。
未だに話に出ることがあるこの「タイカレー事件」。
私の教員生活の中でも、忘れられない思い出の一つになっています。

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