Ya Sama!

今日は月曜日、新しい一週間の始まりです。
ここ最近は、昼間こそ暑さを感じる日もありますが、朝晩はめっきり冷え込むようになってきました。
新型コロナウイルスはもちろんですが、風邪を引かないように十分注意していきましょう。

昨日の夜、何の気なしにテレビを点けたところ、とても興味深い番組が放送されていました。
普段からオンタイムでテレビを見ることはほとんどありませんが、偶然放送されていた番組のタイトルは「ミラクルボディー(NHKスペシャル)」。
サブタイトルは「驚異の人体”超適応” 車いすレーサー タチアナ・マクファーデン」というものでした。
タチアナ・マクファーデンさんは、アメリカ人の車いす陸上選手です。
パラリンピックに4大会連続出場し、これまで出場したパラリンピックと世界選手権で合計33個の金メダルを獲得しているアスリートです。
4年前のリオパラリンピックでは、車いす陸上競技の100mからマラソンまでの7種目に出場し、見事に金メダル4個、銀メダル2個を獲得しました。
番組では、重い障害を抱えながらも好成績を残し続ける彼女の脅威の身体機能について、最新の科学技術を駆使した分析が行われていました。

ロシア生まれのマクファーデンさんは、二分脊椎症による先天性の下半身不随です。
障害を持った彼女を養う余裕は家庭になく、生後3週間で孤児院に預けられました。
そこでの過酷な日常生活が、その後の彼女の身体機能の変化につながりました。
車いすも与えてもらえず、逆立ちだけが彼女の移動手段でした。
どこに行くにも、何をするにも逆立ちで挑戦していました。
彼女のくちぐせは、「Ya Sama(ヤ・サマ)」。
ロシア語で「私にはできる」という言葉をいつも口にして、あらゆることに前向きにトライしていたそうです。

そんな彼女に転機が訪れたのは6才の時でした。
アメリカ人のデボラ・マクファーデンさんと出会い、養子としてアメリカへ移り住みました。
そのアメリカで生活は一変し、車いすを与えられ、学校にも通い、そこでスポーツと出会いました。
車いすバスケや水泳、アイスホッケーなどにも挑戦しましたが、車いす陸上競技との出会いが彼女の人生を変えました。

番組では彼女の強さの謎について、科学的に解明していきます。
多感な幼少時の逆立ち歩行での生活によって、脳の発達が通常とは全く異なる進化を遂げ、足や体幹を動きをつかさどる脳の一部が、手を動かすときにも使われていることが確認されました。
その結果、他のパラスリートとは全く異なり、手と足や体幹を連動しやすくするための「超適応」が脳内で起こっていたと結論づけました。
さらにマラソンまでこなす驚異の持久力についても、脳内で「超適応」が起こり、常人の限界を超えるまで運動を続けることが可能となったとのことです。
障害のために血栓ができやすい体質については、失った血管による機能を補うために、新しい血管が開通するほどの信じられない進化が起こっていました。
失われた身体機能を補い、進化をとげるミラクルボディーの科学的な分析により、人間の能力の神秘について改めて実感しました。
逆境を乗り越えることによって進化する人間の可能性は、大きな希望を与えてくれました。
マクファーデンさんの活躍とその進化を目の当たりにし、未知なるウイルスとの闘いも乗り越えられない壁ではないと信じることができた番組でした。

Ya Sama!  私にはできる!

 

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