新しい1週間が始まりました。
今日から15名の教育実習生を迎え、2~3週間にわたり実習が行なわれます。
さかのぼること30年前、私も彼らと同様に母校で教育実習を行ないました。
今になって思い返すと穴があったら入りたいほど、たくさん失敗をした2週間でした。
当時は大学生ということもあり、正に怖いもの知らず・・・。
担当したクラスは1年6組でしたが、担任の女性の先生から「ホームルームは全て任せるから、好きにやっていいよ!」と仰られたことを真に受け、担任さながらの2週間を過ごさせていただきました。
休み時間を利用して、男女問わず生徒たちとはたくさん話をさせて貰いました。
授業以外のコミュニケーションによって、彼らとの距離をグッと縮めることができました。
少々行き過ぎたところはあったのでしょうが、私の個性をつぶさずに、
大らかな心で実習させていただいたK先生には、感謝の言葉しかありません。
すでに故人となられていらっしゃいますが、今も空から見守っていただいていると思っています。
さて、肝心の授業(英語)ですが、これもまた上手くいかないことの連続でした。
今でも覚えていますが、文法項目は「現在/過去完了」についてでした。
ところが本文の話題が、オーストラリアについてだったことが致命傷になってしまいました。
と言うのも、実習前の2ヶ月間、オーストラリアへ一人旅をしてきたばかりだったのです。
そのため、現地で見てきたことや体験したとこと、感じたことなどを話しまくってしまったのです。
生徒たちの受けは、間違いなくよかったと思うのですが、実習としては最悪です(涙)。
指導教官の先生からは軌道修正を命ぜられ、「脱線禁止!」と厳しい指導を受けてしまいました。
それでも、最後の研究授業ではお褒めの言葉を多くの先生方から頂戴し、無事に実習期間が終了となりました。
その後、大学卒業後すぐに教職の道へ進むことも考えましたが、思うところあって民間企業に就職しました。
8年間勤めた後、様々なご縁によって本校に勤務するに至っています。
実習期間は2週間という短い期間でしたが、私にとってはかけがえの無い、今につながる貴重な2週間でした。
今年は変則的な時期での教育実習となりましたが、失敗を恐れない若さあふれる実習を期待しています。