お別れ。

今日は朝からとても寒い一日になりました。
今週も今日で終わりとなります。
来週からの定期試験に向けて、週末、しっかりと試験勉強に取り組んでくれることを期待しています。

夜になってパソコンとiPhoneを開くと、とても悲しいメールが2通届いていました。
私を兄貴と慕ってくれている後輩の奥様が、お亡くなりになっていたという知らせと
私の兄貴のような存在である先輩の奥様が、本日お亡くなりになったという訃報でした。

後輩の奥様は、突然の病で今年の6月にお亡くなりになったとのことでした。
心の整理がつかずに、なかなか連絡ができなかったとの言葉が添えられていました。
直接お話をしたことはありませんでしたが、後輩ののろけ話を聞いてはうらやましく思っていました。
こんなに若くして旅立たれたことに、胸が張り裂けそうでした

先輩の奥様は、ご自宅で何度も美味しい手料理をふるまってくれた方でした。
先輩と2人でお酒を飲み過ぎて、ご迷惑をお掛けしたこともありました。
深刻な病気を患い、病状をお聞きするたびに気掛かりでしたが、あまりに早い旅立ちに言葉を失いました。
ここ数日、心身ともに少しだけ弱気になっていたところに、追い討ちをかけるような悲しい知らせでした。

本校は仏教である浄土宗の宗門関係学校であり、開祖である法然上人の教えを建学の精神としています。
その関係もあり、私は僧侶の資格を得るために、3年前から、毎年夏に3週間の修行に入ってきました。
最後は、冬に行なわれる3週間の行を終えると、僧籍を取得することとなります。
これまでの修行では、念仏を称えることで誰でも極楽へ往生できる、ということを学んできました。
分かりやすく言うと、誰でも極楽へ行けるのだから、死ぬことは決して恐ろしいことではない、ということです。
私も深く学べば学ぶほど、死は怖いものではない、という思いが芽生えつつありました。
いずれおとずれる両親との別れや、私自身の死についても、恐怖心は微塵もなくなると思い込んでいました。
しかし、今日、まだまだ修行が足りないことを実感させられました。
とにかく悲しくて、悲しくて、悲しくて仕方がなかったのです。
同時に、どんなに学んでも、永遠の別れは悲しいものなのだとの思いを強くしました。
生あるものはいずれ死に至るのは、当たり前の流れです。
それに抗うことは、誰にもできません。
ただ、でき得るならば、その別れが悲しくなければ悲しくないほどいいのに・・・と思ってしまいます。
そんな無いものねだりができないことは分かっていますが、ついそんなことを願ってしまいました。
お二人のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
合掌。

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