今日は12月27日、年の瀬も押し迫ってきました。
今日も年末とは思えない穏やかな日になりました。
そして、決戦の日です。
昨日の九州学院戦に勝利した男子バスケットボール部が、準々決勝に挑みました。
ベスト8に進出した学校は、バスケットボールをやったことがない私でも名前を知っている学校ばかりです。
本校の対戦相手は洛南高校(京都)です。
過去に優勝経験もある強豪校で、今大会の第一シード校でもあります。
ただし、正統派のオーソドックスなプレイスタイルの学校と成田監督から聞いていました。
その意味では戦いやすい相手であり、勝機は十分にあるとの手応えを感じていました。
そして、ここからの試合会場は、東京体育館のメインコートになります。
今大会に臨むチームの目標は「メインコートに立つこと」と聞いていましたので、その目標は達成したことになります。
ここからの試合のために、コートのレイアウトも全て変わるとのことでした。
初戦から連日応援に来ていたので、会場の雰囲気がどう変わっているのかを楽しみにしていましたが、これほど雰囲気が大きく変わっているとは・・・
正に最高の舞台が整いました!
BGMがガンガン鳴り響き、実況のDJの声も重なり、プロの試合のような雰囲気で、選手たちにとっては夢の舞台です。
応援団もスタンドではなく、コートサイドに座席が設置され、私も最前列の席で応援しました。
そこからは選手の息遣いはもちろん、身体をぶつけ合う激しい音やシューズを擦るキュキュッとした音、ミーティングで監督が指示する声まで聞こえてきます。
我々応援団も最高の舞台で、応援することができました。
試合は開始早々から連続得点が決まり、幸先のよいスタートになりました。
今大会の試合スタートの中でも、一番よい滑り出しだったように感じました。
しかしながら、そこは試合巧者の洛南高校です。
なかなかリードを許してくれません。
そうこうするうちに、本校のミスに乗じて得点を重ねられ、前半は35対38の接戦で終了しました。
その後、本校も粘りに粘り、ボールに喰らいついていきます。
ミスしても、ターンオーバーされても、シュートを決められても、ひるむことなく必死にプレイする姿こそが正智のバスケットボールです。
ここ1、2年の全国大会では、なかなか見られなかった魂のこもった泥臭いプレイスタイルに、思わず心が震えました。
これこそが、私が見たかったブロンコスです。
それでも時計は無常にも進み、あっという間に残り1分になってしまいました。
この時間帯で追いつける点差ではありませんでしたが、最後まで渾身のプレイを続けた結果、最後のワンプレイでファウルをもらい、3回フリースローをするチャンスとなりました。
シュートを打つのは、ゲームキャプテンの太田君。
全て決めても勝敗は覆らないフリースローでしたが、太田君が見事に全て決めてくれました!
感極まってシュートを打つ姿に、私もグッときました。
最終的なスコアは69対81という点差になりましたが、最後の最後まで正智らしさを見せてくれました。
本当に感動しました。
今年は新型コロナウイルスの感染拡大により、インターハイの中止をはじめ異例ずくめの1年になりました。
長期間の臨時休校はもちろん、今大会直前の感染防止期間などもあり、練習時間の制限は過酷なものがあったはずです。
精神的に追い込まれるような場面もあったことでしょう。
さらに今大会中も、新型コロナウイルスの感染と隣り合わせの毎日に苦しんだことでしょう。
そうした状況の中でも、選手たちは本当によく頑張ってくれました。
この舞台まで連れてきてくれたことに本当に感謝しています。
それはメンバーの選手たちだけで成し遂げられたものではありません。
メンバー外の選手やマネージャーを含めて、チーム全員で成し遂げた偉業です。
特に3年生の頑張りには、送る言葉もありません。
本当にお疲れ様でした。そして、ありがとう。
また、日頃より選手たちを支えていただいた保護者の皆様、本当に有難うございました。
そして、お疲れ様でした。
これまでの献身的なご協力に改めて感謝申し上げます。
最後のミーティングで、成田監督が選手たちへの「感謝」という言葉を何度も口にしていました。
あの厳しい成田監督にその言葉を言わせたことこそ、選手たちの努力の証だと思います。
メインコートから見えたあの景色を忘れず、さらに高い場所からの景色を見せてくれることを期待しています。