小さな感激②

今日は1月11日、成人の日です。
今年20才を迎える若者たちにとって、節目となる大切な日であるはずです・・・。
コロナ禍によって成人式を控えめにする自治体が多い中、緊急事態宣言が出されている都県では中止となった市町村もありました。
晴れの式典が縮小や中止になったことは、気の毒という以外言葉が見つかりません。
それでも、祝福の気持ちに変わりはありません。
新成人の皆さん、おめでとうございます。

今日はサッカーとラグビー、2つのスポーツの決勝戦が行われました。
全国高校サッカー選手権とラグビー大学選手権の決勝です。
高校サッカーの頂点には、山梨学院高校が立ちました。
PK戦の末に青森山田高校を下し、2回目の優勝を果たしました。
来年はこの舞台に、本校のサッカー部も立ってくれることを期待しています。

大学ラグビーの決勝は早稲田大学と天理大学との決戦になり、関東と関西の闘いになりました。
戦前の予想では、準決勝で明治大学を破った天理の勢いを、早稲田がどう封じるかがポイントと言われていました。
大学時代の4年間クラブチームでラグビーをやっていた私にとっては、試合開始をワクワクして待っていました。
試合開始直後から、留学生を中心にパワーとスピードで押していたのが天理でした。
一人一人が本当によく走り、攻撃も防御もとてもよくまとまっていました。
その勢いのままに先取点、そして追加点と重ね、主導権は完全に天理が握っていました。
早稲田も点数を取り返し、点差を詰めようとしますが、常に先行してトライを取られてしまいます。
そして、そのまま試合はノーサイド。
天理大学が55対28で早稲田大学を下し、初優勝を果たし、実に36大会ぶりの関西勢の優勝となりました。

そして、私がものすごく感激をしたのが、優勝した天理大学のキャプテン松岡選手(4年)の優勝インタビューでした。

「ありがとうございまーす!めっちゃくちゃうれしいです!」

正に絶叫と言えるほどの大きな声で、素直な感情を言葉にしていました。
最近は大学生でも、それこそ高校生でも、冷静に言葉を選んでインタビューに応じる場面をよく目にしますが、松岡選手のインタビューは愚直なほどの直球で自分の感情を表現していました。
インタビューに応える間も、涙がほほを伝って落ちていきます。
その涙をぬぐうこともせず、はっきりと思いを言葉にしていました。

「いろいろあったが、1年間我慢して、いろんな方にサポートしてもらえたおかげでここまで乗り越えてこれたと思う」と松岡主将。

そうでした・・・、天理大学ラグビー部は去年の8月に60名以上が新型コロナウイルスに集団感染し、大変つらく苦しい時間を過ごしていたのです。
そんな背景を思いながら松岡選手のインタビューを聞いていると、私も思わず涙腺がゆるんでしまいました。
そして最後にもう一度、「ありがとうございましたー!」と大声で叫んでインタビューは終わりました。

私はこのインタビューにとても感激しました。
コロナ禍のこの暗い時だからこそ、松岡選手のようにひたむきに前を向いていく姿勢が大切だということを改めて思い知らされました。
そこには格好いい姿も、スマートな言葉もいらない。
愚直にまっすぐに、明るく前を向いて進んでいくことこそ、今一番必要だということを思い出させてくれました。
先のことを考えれば不安は尽きません。
それでも、今できることに全力を注いでいくことで、道が開けていくはずです。
とても爽やかで、明るく前向きな気持ちにさせてくれた決勝戦でした。
選手の皆さん、大変お疲れ様でした。

場内インタビューで涙を流す天理大の松岡大和主将【写真:荒川祐史】

<早大・天理大>優勝し、胴上げされる天理大・小松監督(撮影・吉田剛)” width=”471″ height=”314″ class=”” /></p>
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