教師冥利。

関東地方もようやく梅雨入りしました。
ここ数日、不安定な天気が続いていますが、これから湿気の多い季節に入ります。
ただでさえマスクをしているため湿度はこたえますが、元気を出して乗り切っていきましょう。

そんな気持ちでいたところに、卒業生が元気を届けてくれました。
パラリンピアン(チェアスキー)の村岡桃佳さんが、学校へ顔を見せてくれました。
村岡さんは、ソチ、平昌と2大会連続でパラリンピックに出場し、平昌では金×1、銀×2、銅×3個のメダルを獲得しました。
現在は早稲田大学大学院の博士課程で学びながら、トヨタ自動車に所属して競技を続けています。
そして、今回のパラリンピック東京大会には、陸上100メートルで日本代表として出場が決まっています。
久しぶりに会った村岡さんは、とても元気そうな様子で、相変わらずの素敵な笑顔を見せてくれました。
担任の稲葉先生と思い出話に花を咲かせているところに私も加わり、少しだけ話ができました。

チェアスキーでは金メダルを獲得し世界一になりながら、陸上競技で五輪を目指したのはわずか2年前。
雪上とは異なる過酷で壮絶な練習を経て、努力の末に100メートルの五輪切符を獲得しました。
あまりにも苦しいこの挑戦を始めたことを、後悔したことが何度もあったそうです。
持ち前の生真面目さと努力をいとわない人間力で、見事に偉業を成し遂げました。
コロナ禍での練習状況について聞いてみましたが、岡山を拠点に練習している様子を話してくれました。
思うようにできない苦労は多々あったと思いますが、そんな様子は微塵も感じさせませんでした。
東京大会の開催についても、「自分ができることだけに集中する!」と力強く、淡々と語ってくれました。

東京での五輪、パラ五輪の開催にあたっては、私も手放しで願うことができません。
新型コロナの感染拡大の不安もあり、複雑な気持ちになってしまいますが、目の前で努力の末にその切符を手にした人を見てしまうと、その成果を発表する舞台が用意されればよいと思ってしまいます。
五輪開催まで40日を切る中、村岡さんの活躍を心から願っています。

そんな思いを胸に帰宅したところ、サッカーW杯2次予選のキルギス戦がテレビ放送されていました。
本校サッカー部の卒業生であるオナイウ阿道君が、日本代表に呼ばれていることは知っていたので、試合に出ているのかが気になり、テレビを点けました。
後半途中でスコアは4対1。
オナイウ君の姿は、ピッチ上にはありませんでした。
残念ながら出番がなかったのだな・・・とがっかりして画面が目を離していました。
試合が終わり、日本が5対1で勝ったことを耳で聞き、画面を見ると・・・、
オナイウ君が前半に3得点し、見事ハットトリックを決めたシーンが再現されていました。
思わず興奮して、家族中をテレビの前に呼んで、みんなでインタビューを感激しながら見ました。
ここまでチームを次々変わりながら、苦しみながら這い上がってきた姿を知っているので、感動してしまいました。
高校卒業後からJリーグでプレイし、ようやく掴んだチャンスを見事に活かしきりました。
W杯の日本代表争いは、熾烈を極めると思いますが、この勢いでメンバーを勝ち取って欲しいと思います。

村岡さんとオナイウ君、2人の卒業生に元気と勇気をもらいました。
卒業生の活躍を知ることは、正に教師冥利に尽きることです。
彼らの姿が、我々教師の働く原動力になります。
更なる活躍を願うと共に、彼らに負けないように私も頑張っていきたいと思います。

 

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