土曜日、今日で今週も終わりとなります。
自宅を出る時には猛烈な雨で四苦八苦しましたが、深谷に着くとすっかり雨は上がっていました。
体育館で行なわれていたキャリア講演会(1年生)に参加してきました。
今年で3回目となる講演会ですが、毎年社会人の方をお招きし、パネルディスカッション形式で行なっています。
今年は東京海上日動、日本航空(JAL)、深谷市役所から3名の方をパネリストとしてお招きし、講演会が行なわれました。
それぞれ異なる職種の方から、社会人として必要なことやグローバルな視点とは・・・といった話を聞きながら、普段学校では伝えることができない社会人としての現実を、3名の皆さんから伝えていただきました。
学校という限られた世界で生きている我々教員の世界は、狭く閉じられた世界です。
教員の常識が世間の常識とずれていることも多々あります。
授業ではその教科の内容を伝えることはできても、社会人としての生き方を伝えるには限界があります。
その意味では、私にとっても今日の講演会は、自分の職業を客観的に見るとてもよい機会となりました。
職業を知ることは選択肢を広げることにつながります。
講演会のはじめの挨拶で、「なりたい職業は知っている職業からしか選べない」ことを生徒たちに話しました。
当たり前のことですが、知らないものの中から、知らないものを選べるはずはありません。
そのためには、できるだけ多くの職業があることを知り、働くことの意味をしっかりと理解することが大切です。
世の中には15,000種類を超える職業があると言われています。
自分の選択肢を広げる意味でも、今日の講演会はとても意味のあるものであったと思います。
3名の皆さんから、「生徒達に聞いてみたいこと」ということで質問が投げられました。
①今一番大切にしていることは?
②あなたにとっては幸せとは何ですか?
③今を精一杯生きていますか?
生徒たちは少し考えながらも、指名された生徒は自分なりの答えを堂々と話してくれました。
その答えを聞きながら、今の自分ならどう答えるか・・・とふと考えてしまいました。
中でも「今を精一杯生きていますか?」という質問に自問自答した時に、胸が苦しくなってしまいました。
本当に毎日精一杯に生きているか?
毎日毎日やる切っているか?
その日一日を全力で生きているか?
決して毎日を適当に過ごしているわけではありませんが、「精一杯」と考えた時には正直自信がありません。
まだまだできることや、やらなければいけないことがあることに思い当たります。
年令や経験を重ねて、なんとなく仕事をこなすようになっていないか・・・。
家庭でももっと協力できることがあるのではないか・・・。
自分自身を省みるストレートな質問に、実が引き締まる思いがしました。
そんな時に昔好きだった曲を思い出しました。
かりゆし58というバンドの「オワリはじまり」という曲です。
その歌の中にこんな歌詞があります。
もうすぐ今日が終わる
やり残したことはないかい?
親友と語り合ったかい?
燃えるような恋をしたかい?
一生忘れないような出来事に出会えたかい?
かけがえのない時間を胸に刻み込んだかい?
今日の講演会を聞いて、改めて毎日を精一杯生きていこうと心に誓いました。