今日は夏休み前の最終登校日です。
前期・後期の2学期制の本校では、今日が終業式というわけではありませんが、夏休み前の一区切りとなりました。
感染防止のために全校生徒を一同に集めることは出来ないために、今日も全校放送で話をしました。
直接顔を見ない全校放送で話すことにも慣れてしまいましたが、やはり一人一人の表情を見ながら話すのとは大きく違います。
マイクの向こう側に控えている生徒たちの表情を想像しながら、ここまでの振り返りと夏休み中の過ごし方について話をしました。
その後の職員会議を終えると、大急ぎである場所へ電車で向かいました。
ある場所とは、「県営大宮球場」です。
そうです、今日は硬式野球部の4回戦が行われていたのです。
対戦相手はシード校の昌平高校です。
昨秋に敗れた相手との対戦とあって、選手たちはリベンジに燃えていました。
1回に幸先のよい先取点を取り、一進一退の勝負が続いていました。
球場へ向かう電車の中、オンライン中継で戦況を見守っていましたが、最寄り駅への到着直前に大量得点を許してしまいました。
気ばかりが焦ってしまいましたが、どうにか試合終了前に球場に到着することができました。
スタンドに駆け上がると、得点差が広がりコールド負けの大ピンチ。
控え選手や保護者の皆さんと手拍子で声援を送りましたが、力およばずにゲームセット(涙)
悔しい敗戦となってしまいました。
うなだれる選手や保護者の皆さんの姿を見ると、こちらも本当に辛くなってしまいました。
優勝チーム以外、全てのチームが味わう敗戦の悔しさですが、賭けてきたものが大きいだけに、その落胆は大きいはずです。
毎日毎日あれだけの練習をしてきたことを思うと、何とか勝利を手に欲しかったです。
3年生にとってはこれが最後の試合です。
本格的に野球に取り組むのは、これで最後という選手も少なくないはずです。
小学生時代から、送り迎えやお茶当番などで選手たちを支えてきた保護者の方も多いことでしょう。
その野球が今日で終わりを迎えると思うと、その寂しさは私には想像することができません。
悔しさが癒えることはないと思いますが、この悔しさは後輩たちに託してください。
きっといつの日か大きな花を咲かせてくれるでしょう。
試合後のミーティングで、田中監督が選手たちに労いの言葉をかけていました。
最後に送った言葉は「正智に入学してくれてありがとう!」でした。
私も全く同じ気持ちです。
夢は叶わずに終わってしまいましたが、本校で過ごした3年間がこれからの人生の糧になってくれることを願っています。
選手の皆さん、保護者の皆様、本当にお疲れ様でした。
そして、ありがとうございました。