今日から9月が始まりました。
月が変わった途端に気温が下がり、今日は秋のような陽気の一日でした。
本来であれば登校も再開して、今頃は校内に元気な生徒たちの声が飛び交っているときですが、今日も校舎内はひっそりとしています。
新型コロナウイルスの感染拡大は続き、今なお緊急事態宣言が出されている状態です。
本校では、これまで散発的に本人や家族からの感染報告がありましたが、それほどの多くの人数には至っていませんでした。
しかしながら、夏休み期間には複数の生徒が関係する感染報告がありました。
感染経路が外部からであることは確認できたものの、変異株の感染力の強さと感染スピードの速さには危機感を強く持ちました。
さらに管轄保健所からは、学校内での感染については濃厚接触者の特定は行なわない旨の通達もあり、学校独自の感染防止対策を強化する必要性を痛感しました。
幸いにも症状が重症化することもほとんど無く、現在は日常の生活に戻っていることに安堵しています。
現在、一時的に一日あたりの感染者数が減少しつつありますが、これまでの数字の推移を見ても全く油断ができない状態です。
同時に、夏休みが終わり学校再開に合わせて、学生を含めた人の流れが大きくなります。
そうした状況から総合的に判断し、本校では9月中を「感染防止特別指導期間」と位置づけ、オンライン授業を中心にして教育活動を継続していくことを決めました。
自宅学習への不安や友達とのコミュニケーション減少による心細さ、進路決定への焦りや学校行事ができない喪失感など、生徒たちの気持ちを思うとただただ申し訳なく、胸が苦しくなるばかりです。
しかし、何よりも優先して考えなければいけないことは、生徒や私たち教職員の感染防止です。
さらに言えば、その先につながるそれぞれの家族や家庭への感染拡大のリスクを減らすことです。
合わせて、登校を再開しながらも散発的に感染が報告される度に登校を停止することや、それによって生じるクラス間の格差を考え、家庭でオンライン学習を継続することを決めました。
不可欠な登校については最低限の分散登校で対応し、オンライン授業とのハイブリッドでこの期間は教育活動を継続していきます。
この決定を生徒へ動画で伝えるとき、「自律」と「自立」が強く求められることを伝えました。
学校へ登校しない生活の中で、自分を律し、コントロールし、行動することは、間違いなく自分自身の成長につながることを強く伝えました。
先の見えない毎日で不安が尽きないところですが、笑顔を忘れずに、前を向いて歩いていきましょう。
この危機を無駄にせずに、生かしていくことを改めて心に誓いました。