昨夜は興奮しました!
現在開催中の東京パラリンピックに出場した卒業生の村岡桃佳さん(トヨタ自動車)のレースのことです。
村岡さんは陸上競技の100メートル(車いすT54)に出場しました。
テレビでご覧になった方もいるかもしれませんが、初出場にして見事6位に入賞しました!
入賞するだけでも素晴らしいことですが、実は村岡さんは本来はチェアスキーの選手です。
3年前の平昌(ピョンチャン)パラリンピックに出場し、金メダルを含む5個のメダルを獲得したトップパラリンピアンなのです。
雪上からトラックに舞台を移し、今回冬夏の出場を果たしました。
いわばスキーと陸上の「二刀流」での出場でした。
幼少時から病気により車いすでの生活を送っていた村岡さんが、最初に出会ったスポーツは陸上競技だったそうです。
その後、チェアスキーの魅力にはまり、努力の甲斐あって世界レベルの実力をつけました。
高校在学中の2014年にはソチパラリンピックへの初出場を果たし、5位入賞の結果を残しました。
その後、平昌パラで金メダルを獲得して悲願を達成しましたが、東京で開催されるパラリンピックへの出場を切望し、2年前から陸上競技に再び挑戦を始めました。
6月に学校に顔を見せてくれたときは、あまりの辛さに陸上への挑戦を後悔することもあったとのことです。
それでも岡山県を拠点に血のにじむような努力を重ね、見事日本代表の座を手にしました。
その時点ではパラ五輪の開催自体も危ぶまれる時期でしたが、彼女の努力を発揮できる舞台が用意されることを切に願っていました。
新型コロナの感染拡大により厳戒態勢の中でのパラ五輪開催となりましたが、そのチャンスを見事に活かし、入賞を果たしてくれました。
高校時代の彼女を表す一番の言葉は「笑顔」です。
様々なハンディをものともせず、スキーと学業の両立を笑顔でこなす彼女の姿は、見ていてとても気持ちのよいものでした。
冬場の遠征や大会出場で授業が受けられないときもありましたが、持ち前の努力で学業面でも好成績を維持していました。
本人の努力にはもちろん頭が下がりますが、毎日送り迎えをしていたお母さんをはじめとする家族のご苦労は、並大抵のものではなかったでしょう。
そうした努力が「二刀流」での活躍につながったことでしょう。
すでに来年の北京パラリンピックへの出場(チェアスキー)を決め、今大会後はすぐにスキーの練習に切り替えるそうです。
教師として卒業生の活躍は何より嬉しいところですが、休息のない中での体調面がなにより心配です。
雪上でのリベンジに向けて時間が無いところかもしれませんが、まずは休養した上で気持ちを切り替えて欲しいと思います。
本職のチェアスキーでの活躍を心より願っています。
村岡さん、大変お疲れ様でした。
そして、Good Luck!