本日9月9日は、呼んで字のごとく「救急の日」だそうです。
コロナ禍の中、日々ご尽力いただいている医療従事者の皆さんへ改めて感謝申し上げます。
今日は系列の埼玉工業大学人間社会学部の学生が、本校のカウンセリングルームを見学実習に訪れてくれました。
学生の中には本校の卒業生もいましたが、皆さん心理学科で臨床心理を専攻してる方ばかりでした。
見学の前に30分ほど時間をいただき、高校現場での現状について話をさせてもらいました。
本校では毎週3回前後、カウンセリングルームを開室しています。
埼玉工業大学から3名のスクールカウンセラーの方に交代できていただき、生徒や保護者、教員のカウンセリングを行なっています。
カウンセリングというとどうしてもハードルが高くなってしまい、心に悩みを抱えていても中々相談に来られないのが現状です。
それでも、守秘義務を徹底し、個人が特定されてつらい思いをしないように配慮しながら、カウンセリングを行なっています。
友達関係の悩み、学校に登校できない苦しみ、家庭での問題等、相談内容は多岐に渡っています。
相談内容については、生徒に無断で教員の耳に入ることは無いため、私もその内容については全く知りません。
それでも担当いただく各カウンセラーの先生方の信頼も厚く、定期的に相談に来る生徒も少なくありません。
人間が人間である限り、心の悩みは尽きないと思います。
実際には、心というよりも脳に関係する部分だと思いますが、その悩みが身体に変調を来たすことが多々あります。
大人でさえもそうした状態になるのですから、思春期でホルモンバランスも安定していない高校生においては、なおさら苦しむことになります。
そんな時に「駆け込み寺」的に相談できる場所があることは、何よりの安心材料につながるはずです。
今回のような大学と高校の連携によって、一人でも多くの生徒の苦しみを軽減できれば何よりです。
また、何か悩み事を抱えた時に、速やかにSOSを出せるような教員と生徒との信頼関係の構築も必要です。
親密な信頼関係、心理学用語で言う「ラポール」を形成することがとても重要になってきます。
特に現在のコロナ禍においては、心が不安定になることが多いと想像します。
今後も教員とスクールカウンセラーの連携を深め、生徒や保護者の皆さんとの信頼関係の構築に努力していきた
いと思います。