今日は9月25日です。
今から16年前の2015年9月25日、ニューヨークの国連本部で「国連持続可能な開発サミット」が開催されました。
150カ国を超える加盟国の首脳が参加する中で、「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されました。
アジェンダでは人間、地球及び繁栄のための行動計画として、宣言および目標を掲げました。
この目標が、17の目標と169のターゲットからなる「持続可能な開発目標」=「SDGs」です。
最近は多くの企業や団体をはじめ、学校現場においてもSDGsへの取り組みが始まっています。
本校でも4年前から、SDGsへの取り組みを始めてます。
2年生で実施する探求型修学旅行(本校ではGCATと呼んでいます)を中心に、その事前指導や事後指導をはじめ、様々な教育活動の中でSDGsへの理解を深める取り組みを行っています。
17の目標の一つ一つは、極めて重要なものであるとは理解しながらも、毎日の生活の中でどんな取り組みができるのかと考えると、少し頭が痛くなってしまいます。
なぜなら達成目標があまりにも大きすぎて、そこに至る小さな取り組みがイメージしにくいのです。
たとえば「目標1」は「貧困をなくそう」ですが、いきなり世界の貧困をなくそうとしても、今の自分にできることには限界があります。
あまりにも目標が大きすぎて、何から始めればいいのか見当がつかないのではないでしょうか。
そんな時に、SDGsについて少しでも知識があれば、その行動が変わってくるはずです。
例えばチョコレートを買う時に、超低賃金で労働させる農場で取れたカカオを使っている可能性のある商品と、適正な賃金で労働させている証のフェアトレードマークのついた商品を買うのとでは、微々たる違いですが長い目で見ると貧困の撲滅につながっていきます。
こうしたSDGsへの理解は社会全般で高まってきています。
本校でも全ての教育活動をSDGsにつなげていくことを意識するようにしています。
2030年まで残り9年・・・。
SDGs実現の道のりは長いですが、今の私たちにできることを細く、長く続けていきたいと思います。