今日は金曜日、今週最後の授業です。
午後には、校内で実施する漢字検定に1、2年生が挑戦します。
スマホやパソコンの普及により漢字を書くことが少なくなっているとの声も聞きますが、一般常識として最低限知っておくべき漢字は身につけておいて欲しいものです。
各自の目標級に合格してくれることを祈っています。
昨日の夕方、読売新聞東京本社の記者である吉永亜希子さんが、取材のために来校してくれました。
取材の目的は、来年の北京パラリンピックに出場する本校卒業生の村岡桃佳さんについて話を聞くことでした。
村岡さんは現在早稲田大学の大学院で学びながら、トヨタ自動車の所属選手として活躍しているチェアスキーの選手です。
ソチ、平昌(ピョンチャン)とパラ五輪に2大会連続で出場し、平昌では金を含む5個のメダルを獲得しました。
今夏の東京大会には、陸上の100メートルに出場し、二刀流の活躍を見せたスーパーアスリートです。
北京パラ五輪での活躍が期待される中、高校時代の村岡さんの様子を聞きたいとのことで取材となりました。
当時の担任だった稲葉教諭から、文武両道を実践していた姿や友人とのエピソードを話していただきました。
笑顔が素敵な頑張り屋の村岡さんの姿は、私の記憶にも強く残っています。
北京の舞台は、専門種目であるアルペンスキーです。
怪我と隣り合わせの激しい競技ですが、ベストコンディションで大会に臨み、実力を発揮してくれることを祈っています。
ひと通り取材も終わり雑談をしている中で、ふと頭に浮かんだ疑問について吉永さんに聞いてみました。
「新聞記者という職業にとって一番必要な力は何ですか?」
吉永さんの答えは、「好奇心」でした。
どうしてこうなっているんだろう?常に疑問を持つことを意識付け、それをクセにすることで「好奇心」がさらに高まっていくとのことです。
簡単に納得するのではなく、「好奇心」を高めることで、取材対象をより深く調べたくなっていくそうです。
また、小学生向けの「読売KoDoMo新聞」担当だった時には、小学生に分かりやすく説明をする必要があり、その経験も現在の仕事に役立っているとのことでした。
「好奇心」という言葉は、最近このブログでも取り上げました。
それは、先月ノーベル物理学賞を受賞した真鍋淑郎先生について書いた時です。
90歳というご高齢にもかかわらず、研究の原動力は「好奇心」だと真鍋先生は仰っていました。
私もまだまだ「好奇心」だけは旺盛な方です。
その「好奇心」によって、今回も吉永さんからとても参考になるお話を聞くことができました。
何事にも「好奇心」を持ち続けることは、思わぬものを手にするチャンスを与えてくれることを実感しました。
皆さんもいつまでも「好奇心」を忘れずに持ち続けてください。
村岡さんが繋いでくれた素敵なご縁でした。