命の大切さ。

後期中間試験②まで1週間となりました。

今回の定期試験は、3年生にとっては最後の定期試験となる卒業試験となっています。

連日遅くまで残っている生徒の姿をたくさん目にします。

今週は寒さが厳しい予報になっていますので、試験勉強と体調管理の両立に努めて欲しいと思います。

昨日、中学生が関係する大変痛ましい事件が報道されていました。

事件の舞台が学校だったこともあり、とても他人事とは思えず、多くのニュース番組を見てしまいました。

現時点では事件の背景について詳細が分かっていませんが、お亡くなりになった方のご冥福を心よりお祈り致します。

同時に本校の先生方や同世代の生徒たちに、この事件をどう伝えるべきか、とても悩んでしまいました。

ただ単に事件の発生を悲しむだけでなく、ここから何を教訓として伝えていくのかが重要なことです。

週明け月曜日に予定されている全校集会(一斉放送)では、命の尊さについて改めて伝えたいと思っています。

朝から沈んだ気持ちで廊下を歩いていると、華道の授業担当のM先生から声を掛けられました。

華道の授業で書かせた授業の感想文を、是非見て欲しいとのことでした。

本校では、3年生が宗教実技の授業で、情操教育の一環として「華道」と「茶道」を半期ずつ学んでいます。

3年生は今週で授業が最後となり、来週の卒業試験をもって全ての授業が終了となります。

その華道の最後の授業で書かせた、ある生徒の感想文のコピーをM先生が渡してくれました。

以下がその感想文です(原文ママ)

「私はこの華道の授業を受けて、お花を生けることの大切さを学びました。

具体的には、まず、私は花は植物なので生きていることを改めて認識し、生き物なので水が必要だということを知りました。

また、この華道の経験は、将来どこの職業に就いても「生き物を大切にする」という観点で見ると、人を大切にするということにも繋がり、とても有用な時間であったというふうに思いました。

初めてこの授業を受けたときは、正直何に役立つのだろうと思いましたが、今思うと先程も述べたように「大切に扱う」ことを再認識いたしました。

この学校には茶道と華道の二つ(の授業)が存在し、それぞれに良いものがあったと感じました。

茶道では作法、華道では命や生きとし生けるものに対する愛情が湧いたことが、この授業を通じて学び、得たものだと深く実感しました。

私はこの学校に来たからこそ学べたものであり、他校では味わえない経験をさせてもらえたことに感謝します」

 

華道を通して花を知り、花を通して、人を大切にすることを学んだとの言葉は、何よりも心に響く言葉でした。

人間は弱い生き物です。

弱い生き物であるからこそ、他人を思いやり、人を大切にすることがとても大事なことだ思います。

本校での3年間で学んだことを、これからの人生の糧として、巣立っていってくれることを願っています。

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