12月27日、本日、無事に21日間にわたる増上寺での伝宗伝戒道場を終え、僧侶資格を得ることができました。
5年前の教師養成道場から始まり、足掛け5年間にわたる修行となってしまいました。
これからは教員としての道を歩みながらも、浄土宗の僧侶としての生き方が求められてきます。
私はお寺の出身ではありませんので、直接的に通夜式や葬儀式などに関ることはほとんどないことと思います。
しかしながら、この間の修行を通じて本当に多くのことを学ばせていただきました。
浄土宗のご本尊は、阿弥陀仏(阿弥陀如来)です。
その教えは、誰に対しても等しく与えられる阿弥陀仏のお慈悲を信じ、「南無阿弥陀仏」と称えて、人格を高め、社会のために尽くし、明るい安らかな毎日を送ることで、極楽浄土に生まれることを願う信仰です。
そうしたバックボーンを持つ私立高校として、生徒一人一人にとって充実した生き方につながる教育を進めていくことが使命です。
教職員や生徒それぞれには、それぞれの考え方があって当然だと思いますが、「心の教育」につながる教育活動を今後も継続していきます。
私自身が学んだことを具体的な形として示していけるよう、今後も精進していきたいと思います。
3週間の長きにわたり、学校を空けることとなってしまい、教職員や生徒の皆さんには負担を掛けてしまいました。
冬休みに入る前に、生徒たちに直接挨拶をすることができずに年越しとなってしまいましたが、新年を迎えた時には、元気に声を掛けていきたいと思います。
伝宗伝戒道場の具体的な内容については、ここに書くことができない部分もありますが、そこで学んだ多くのことについては、今後折を見て触れていきたいと思っています。
まずは今は正座による足の痛みと、大きく減った体重の回復に努めたいと思います。
昼過ぎには無事に修行が明けたために、そのまま東京体育館へ向かいました。
そうです、男子バスケットボール部が出場する全国大会(ウィンターカップ)を応援するためです。
行に入る前の約束どおり、絶対にベスト8に進出し、メインコートで試合をする約束を果たしてくれたのです。
2年連続でのベスト8進出は、快挙と言えることです。
対戦相手は優勝候補でもある福岡大学大濠高校です。
平均身長で本校を6cm上回り、先発メンバーに2m超の選手を3名も抱える強豪校です。
3週間、外界との接触が全くなかった私には眩しすぎる晴れ舞台でしたが、その場にいられることをとても誇らしく思いました。
10年前のインターハイでの勝利の再現を目指して、選手たちは必死にくらいついていきました。
大舞台の緊張からか、中々歯車がかみ合わず、反則も重なり劣勢が続きました。
それでも堅いディフェンスからの反撃もあり、最後の最後まで勝負を捨てずに闘ってくれました。
そこには、間違いなく「気持ち」が込められていました。
最終的には53対96のスコアで敗れてしまいましたが、この敗戦は間違いなく次の舞台への糧になるはずです。
私はバスケットボールなので、戦術的な部分は全く分かりませんが、そこに「気持ち」があったかどうか位は分かります。
今日の「気持ち」が後輩たちに伝わり、新たなるステージへとつながっていってくれることを願っています。
選手の皆さん、スタッフの皆さん、本当にお疲れ様でした。