今日は5月3日、憲法記念日です。
1947年5月3日に日本国憲法が施行されたことから、日本ではこの日を憲法記念日と定め、祝日としています。
日本だけでなく、世界各国にも憲法記念日はあり、パレードやホームパーティーを開いてお祝いする国もあるそうです。
そんな祝日を前にした昨日、大変残念な訃報が飛び込んできました。
サッカー日本代表の元監督であったイビチャ・オシムさんが80才でお亡くなりになりました。
ボスニア・ヘルツェゴビナのサラエボ出身のオシムさんは、旧ユーゴスラビア代表として1964年の東京五輪に選手として出場しています。
引退後は指導者に転身し、同代表監督を務め、1990年のワールドカップイタリア大会ではチームをベスト8に導きました。
2003年にジェフ市原(現千葉)の監督として来日し、2005年には当時のナビスコカップで優勝し、クラブに初タイトルをもたらしました。
その後、2006年に日本代表の監督に就任して活躍が期待されましたが、2007年11月に千葉県内の自宅で脳梗塞で倒れて監督を退き、その後はヨーロッパで過ごしていたそうです。
私はサッカーを専門的にやったことはありませんが、オシムさんの活躍はよく知っていました。
中でも「オシム語録」と言われるように、その含蓄ある言葉の数々に何度も感激させられました。
その中のいくつかをご紹介したいと思います。
「ライオンに襲われた野ウサギが逃げ出す時、肉離れしますか?準備が足りないのです」
「自分を信じることだ。自信の無い者に戦う資格は無い」
「1点負けていたって、まだ試合には負けていない」
「限界には限界はありません。限界を超えれば、次の限界が生まれるのです」
「本当に強いチームは、夢を見るのではなく、できることをやるものだ」
「大事なことは昨日どうだったか、明日どうかではなく、今日一日を大切にすること」
「(PK戦は)心臓に悪いので見なかった。私はここでは死にたくない。故郷のサラエボで死にたい。それに、私がPK戦を見ていると勝てないというジンクスがあるんだ」
「勝つと見えなくなるものがある。負けるのは嫌だが、敗北は最良の教師だ。ちょっと政治的な問題だが、日本は敗北から学んだお手本だと世界は思っている。歴史、戦争、原爆の上に立って復興した。サッカーも強国に肩を並べることがどうしてできないのか。それが私の願いだ」
「リスクを冒さないサッカーは、塩とコショウが入っていないスープのようなもの」
「日本代表のサッカーを日本化する」
まだまだたくさんの「語録」が残されていて、「オシムの言葉」というタイトルで本も出版されています。
その言葉にはサッカーだけでなく、人生における大切なことが多々含まれています。
オシムさんが残された言葉の数々を、これを機に改めて読み直してみたいと思います。
オシムさんのご冥福を心よりお祈りしています。