五月病。

5月4日、みどりの日です。

みどりの日は2006年以前は4月29日でした。

4月29日は元々は昭和天皇の誕生日でしたが、昭和天皇の崩御によりそれまでの天皇誕生日は名称を変え、祝日として残されました。

そして、学者として植物に造詣の深かった昭和天応をしのび、「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」ことを目的として、「みどりの日」と名付けられました。

2005年に「国民の祝日に関する法律」が改正され、2007年から4月29日を「昭和の日」とし、「みどりの日」は5月4日に変更され現在に至っています。

今日の「みどりの日」も、朝から気持ちのよい一日となりました。

5月に入ると、学校でも「五月病」いう言葉をよく耳にするようになります。

「五月病」とは、「なぜかやる気が出ない」とか「学校や会社に行きたくない」といった精神状態になってしまうことです。

ゴールデンウィークにより休みが多くなることや、4月からの心身の疲れが出てくることが理由だと私は当初思っていました。

しかし、脳科学者の中野信子さんが書かれた本を読んでから、その考えが大きく変わりました。

中野先生によると、「五月病」になってしまう原因には、複数の要因が関係しているとのことです。

5月になると日照時間が少しずつ長くなり、それによって脳内の情報伝達物質であるセロトニンの分泌量に変化が生じてきます。

気温も変わり、睡眠時間も変わり、新しい環境のストレスも加わって、脳内物質のバランスが崩れてしまいます。

その影響で、セロトニンの分泌量が落ちると共に、なぜかノルアドレナリンという物質の分泌量も落ちてしまいます。

セロトニンは「幸せホルモン」などと呼ばれ、安心感ややる気を引き出す源になります。

ノルアドレナリンは困難なことがあった時に、戦う気持ちを起こさせてくれる働きをします。

五月病は、これら二つのホルモンが減少することによって生じる生理的な現象なのです。

五月病の原因を「学校や会社に行くのが嫌だから」とか、「やる気が出ないから」などといった間違った方向に理由を求めがちですが、実際には爪や髪の毛が伸びるのと同様に、「五月病」は生理的な変化でしかありません。

生理的な変化ですので、コントロールすることは極めて難しいことです。

誰にでも起きる生理的現象ですので、その原因を他に探し、無理矢理結びつけてしまわないことが大切です。

では「五月病」にはどんな対処法があるのでしょうか。

五月病の人の脳は、セロトニンの分泌量が減ってしまっている可能性が高いです。

そして、一時的にセロトニンを増やしたい場合は、甘いものを食べると効果があると言われています。

また、慢性的にセロトニンが足りない人は、赤身の肉を食べるとよいと言われています。

ただし、甘いものが苦手という人もいるはずですから、その場合は温泉やお風呂、セロトニンが分泌されるそうです。

深呼吸をするなど、リラックススすることも、セロトニンの分泌にとってよいことであるとも言われています。

お肉料理を食べたらスイーツを楽しみ、お風呂にゆっくり浸かって、五月病を乗り切っていきましょう。

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