5月6日、連休の間の金曜日です。
生徒たちにとっては集中しにくいタイミングでしたが、気持ちを切り替えて授業に臨んでいました。
先日、国際交流を担当する英語科の先生から、オンライン英会話のトライアル授業について相談がありました。
本校でもこれまで、希望者を対象にオンライン英会話を実施してきました。
ニュージーランド語学研修の事前指導として行なったこともありますし、卒業を控えた3年生を対象に特別演習として行なったこともあります。
ここ数年、コロナ禍により海外へ実際に行くことが困難になってきています。
本校でも語学研修や海外修学旅行については、実施を見送ってきています。
このような状況の中で、オンラインとはいえネイティブスピーカーの方と英語で話せることは、とても貴重な機会です。
これまではR社などのプログラムを利用して、オンライン英会話に取り組んできました。
今回、新たにS社のプログラムを試しに利用してみたい‥‥との申し出がありました。
レッスンに関する細かい説明をしてもらいましたが、スケジュールや内容がとても充実していて、試してみる価値が十分にあるように感じました。
その上、国からの補助金を利用することも可能だとのことで、トライアル授業の実施に前向きな返事をしました。
後は英語科内でのコンセンサスを図り、最終的に判断するよう指示したところで、S社のパンフレットを手に取って見てみました。
S社について初めて聞いたこともあり、興味津々で1ページ目を開いてビックリ!してしまいました。
なんと、私が高校2年生時の担任の先生だったS先生が、当プログラムの開発者およびだったのです。
現在、S先生はアメリカの大学で教授をされているとのことでした。
私は小学生の頃から体育教師を目指していたのですが、S先生との出会いにより一気に英語の教員に方向転換しました。
授業中はとても厳しい先生でしたが、英語の楽しさや難しさはもちろん、その奥深さも含めて教えていただきました。
英語の授業だけでなく、その後の人生に関わるたくさんのことを教えていただきました。
中でも一番印象に残っているのは、私たちを一人の大人として見ていてくれたことでした。
世の中の良いところだけでなく、表には見えない暗い部分も含めて様々なことを教えてくれました。
同じクラスにオーストラリアからの留学生ロッキーがいたこともあり、白井先生とお話しする機会も少なくありませんでした。
3年生は担任ではありませんでしたが、私たちの学年の卒業と同時に退職し、その後は海外の大学で教鞭を取られていたとお聞きしていました。
第二言語習得の第一人者として、国内外で著名な存在となり活躍されていると想像していましたが、まさかこのような形でお名前をお聞きするとは。
大変驚くと同時にご縁を強く感じ、とても感慨深い気持ちになりました。
あの時のS先生との出会いがあって、私は今、教員として仕事をすることができています。
S先生には感謝の思いしかありません。
何もご恩返しが出来ていませんが、今の私が出来ることに精一杯取り組むことが、感謝の気持ちを表すことだと思います。
トライアル授業の結果がどうなるかは分かりませんが、生徒たちの反応を楽しみにしています。