今日は5月の第2日曜日、「母の日」です。
今回をきっかけに「母の日」について調べてみました。
日本の「母の日」はアメリから伝わった風習とのことです。
1905年5月9日、フィラデルフィアに住むアンナ・ジャービスという少女がお母さんの死をきっかけに、「生きている間にお母さんに感謝の気持ちを伝える機会を設けるべきだ」と働きかけたのが始まりとされています。
この働きかけがアメリカ全土に広まり、1914年に当時のウィルソン大統領が、5月の第2日曜日を「母の日」と制定し、国民の祝日となりました。
また、アンナの母親が好きだった白いカーネーションを追悼式の祭壇に飾ったことから、母が健在であれば赤いカーネーションを、お亡くなりになられている場合には白いカーネーションを飾るようになり、現在のように「母の日にはカーネーションを贈る」習慣が生まれたと言われています。
私には、実の母親と妻の母である義理のお母さんと二人の「母」がいます。
大変有り難いことに、二人とも元気に毎日を過ごしています。
先日私の母が救急車で搬送された時には本当に心配しましたが、幸いなことにその後体調も回復し、これまでと変わらぬ生活を送っています。
健康は何物にも代え難い、尊いものであることを改めて実感しました。
くれぐれも無理をせずに、いつまでもいつまでも元気でいてくれることを願っています。
その母親にこれまで何か親孝行をしてきたかというと、甚だ自信がありません。
54年間の人生を振り返ってみても、迷惑や負担をかけてきたことは山ほどありますが、親孝行というと全く自信がありません。
今日も実家に帰ることはできませんでしたし、2日前に電話をしただけです。
誕生日や母の日にプレゼントを贈ってはいますが、とりたてて高価なものや驚くようなものを贈ったことはありません。
そうした意味では母に対して、申し訳ない気持ちになってしまいます。
そんな私ですが、本校の生徒たちに「親孝行」について話をすることがあります。
入学式や卒業式で話したこともありますし、全校集会等で触れることもあります。
私が考える一番の親孝行は、「今を全力で生きること」だと思います。
父と母から与えていただいた尊い生命に感謝することは、すなわち一生懸命に全力でその生命を全うすることだと思います。
小学校、中学校、高校、大学、社会人とその時その時にやるべきことは変わってきますが、その時にやるべきことに「全力を尽くす」ことはいつでも、誰にでもできるはずです。
私はそれこそが、生命を与えてくれた親への一番の親孝行ではないかと思います。
たとえ言葉やプレゼントで気持ちを表現しなくても、「今を全力で生きている」姿をきっと親は見守っていてくれるはずです。
今日の母の日を機に、改めてそのことを強く心に決めました。
これからも、自分に嘘をつかず、自分の信じたことに、全力で取り組んでいきたいと思います。
母上様、どうぞそんな私の姿をこれからも見守っていて下さい。