6月4日土曜日、今日は土曜講座の日です。
英会話、各教科の基礎講座、スポーツ演習など、授業とは異なる講座に生徒たちは臨んでいました。
「異なる」というと、学校の部活動とは異なる競技で、世界を目指している生徒がいます。
2年生の中川綾乃さん(あきる野市立増戸中学校出身)です。
中川さんはスノーボードで、オリンピック出場を目指しています。
スノーボードというと、平野歩夢選手が北京五輪で金メダルを獲得したことを記憶している人も多いことでしょう。
中川さんが挑んでいるのは、スノーボードの「スロープスタール」と「ビッグエア」という競技です。
スロープスタイルは、ジブと呼ばれる障害物が置かれた1,000m前後のコースを滑りながら、トリック(技)を競い合う競技です。
ビッグエアは、巨大なジャンプ台を目がけて加速し、その名の通りビッグなエアトリック(技)を競い合う競技です。
言葉では競技の迫力が伝わらないので、昨シーズン中川さんの活躍をまとめた動画を紹介します。
スノーボードの魅力とスゴさが伝わってくる映像ですね。
お父様の影響により4才からスノーボードを始めた中川さん。
小学校4年生から本格的に競技を始め、これまでも全日本選手権など数々の大きな大会で優勝や入賞を果たしてきました。
雪のない時期の練習拠点が、嵐山町にあるジャンプ練習施設「埼玉クエスト」であることから、通学の便を考え、本校に入学してくれました。
シーズン中は長期間の遠征となることもありますが、その間も学習を怠ることなく、しっかりと文武両道を実践しています。
本校入学後も、オリンピック出場を目指してトレーニングに励んでいましたが、昨年3月、着地に失敗して前十字靭帯断裂という大怪我を負ってしまいました。
一時はかなり気持ちが落ち込み、スノーボードの動画も見たくなかったそうです。
それでも手術の翌日にはリハビリを始め、気持ちを切り替えてスノーボードと向き合うことで、改めてスノーボードの楽しさを知ることができたそうです。
今後の目標は、4年後のトリノ五輪出場。
親しくしている岩渕麗楽選手の北京五輪での活躍も、大きな刺激になっていると話してくれました。
今後も競技を続け、オリンピック出場、そしてプロボーダーの道を歩むためにも、大学には進学したいと力強く語ってくれました。
中川さんと話していて何よりも印象に残ったのは、その笑顔です。
辛かった経験さえも笑顔で快活に話してくれる様子は、明るい未来を暗示しているように感じました。
その笑顔の素晴らしさは、北京パラ五輪金メダリストの村岡桃佳子さん(H27年卒業)にも共通するものを感じました。
中川さんの笑顔は、マスク越しも関係ないほどに強い印象を残してくれました。
村岡さんに続く雪上でのグローバルな活躍を祈っています。
「人間万事塞翁が馬」
「Laugh and grow fat.(笑う門には福来る)」
私の大好きな2つの言葉を激励の意味で贈らせて送らせてもらいました。
今後のますますの活躍を祈っています。
Good luck. You can do it!