7月1日金曜日、今日から新しい月の始まりです。
連日の猛暑は今日も続き、熊谷ではついに40℃を記録しました。
まだ初夏だというのに先が思いやられますが、暑熱順化(体が次第に暑さに慣れて、暑さに強くなること)を信じましょう。
最近、テレビをオンタイムで見ることがめっきり減ってきました。
録画した番組を早送りで見たり、映画などを見ることがほとんどです。
先日、珍しくテレビを見ていた時に、あるTVコマーシャルが目に目に留まりました。
それは武田薬品工業のコマーシャルでした。
爽やか映像を背景に、次のようなナレーションが流れてきました。
世界には複雑で多様な病が存在する。
多様な病に対抗する画期的な薬は、多様な視点を持つ組織からしか生まれない。
タケダのニューロサイエンスチーム。
国籍、経歴、立場の壁をなくし、創薬のイノベーションを起こす。
世界に尽くせ、タケダ。 (CM動画:https://www.240.takeda.com/cm/)
このコマーシャルは、多様性を持つことが強みであるということを言っています。
だからこそ武田薬品工業は、世界に貢献できるのだ!という強いメッセージが伝わってきます。
最近はダイバーシティ=多様性、という言葉をよく耳にします。
私もよく使いますし、生徒講話などでも紹介するときもあります。
「多様性を認め、お互いを尊重し合うことがこれからの社会では不可欠である」という意味で使うことがほとんどですが、実際には多様性を認めることは、実はとても難しいことを日々実感しています。
多様性というとつい国籍や人種などに限定しがちですが、同じ日本人においても、LGBTQの問題や障がいを持つ方に対しても当てはまるはずです。
また、性格や個性、考え方などについても、当てはめていかなければいけないはずです。
そう考えると、私たちは普段の生活の中で、そうした多様性をどれほど受け入れているでしょうか。
多様な個性や考え方に対して、どれだけ寛容になれているでしょうか。
自分と違う考えを持つ人や、異なる意見を持つ人に対して、どれだけ前向きに対応できているでしょうか。
そう考えると、私自身も自信がなくなってしまいます。
異なる意見に対して頑なになてしまうことや、そもそもそうした意見に対して、聞く耳を持っていないのかもしれません。
口では「ダイバーシティ」「多様性」などと言っていながら、実際はそれを許容できていないとしたら実にお恥ずかしい話です。
これではいけない。このままではダメだ。
多様性を認め、相手を尊重し、お互いにリスペクトし合うことの大切さをこのCMが気づかせてくれました。
私の大好きな金子みすずさんの詩があります。
みんなちがって、みんないい。
改めて、多様性を積極的に認め、受け入れていきたいと思います。
そこにこそ本当の強さが育まれることを信じて。