9月12日火曜日、昨日の振替休日を挟んで、今日から授業が再開されます。
コロナ禍の中での開催となった葵祭も、なんとか無事に終えることができました。
教室が片付いていくと同時に、葵祭の名残も消えていくのが寂しいところです。
今月末には体育祭が控えていますので、クラスの団結をさらに深めて欲しいと思います。
学校行事が散発的に続きますが、授業とのメリハリをしっかりつけて準備を進めていきましょう。
文化祭の期間中に、2年生のO君が校長室を訪ねてきてくれました。
夏休み中に訪問した外国のお土産を持って、現地での体験談を話に来てくれました。
O君が訪問した国は、アイルランドとフランスでした。
仕事でアイルランドに赴任されているお父様に会いに行かれたとのことでした。
私自身も多くの国を訪れる機会はありましたが、残念ながらアイルランドには行ったことがありません。
アイルランドは北西ヨーロッパに位置し、北大西洋のアイルランド島の大部分を領土とする共和制国家です。
首都ダブリンはアイルランドの政治・経済・文化の中心地で、アイルランド全人口490万人のうち約44%がダブリン近郊に住んでいます。
日本でも知られている作家ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)はアイルランドの出身です。
現在アイルランドには約3,000人の日本人が在留しているそうです。
アイルランドというとアイリッシュパブがすぐに思い出されますが、首都ダブリンはギネスビールの聖地でもあるそうです。
私にとってアイルランドのイメージというと「「三つ葉のクローバー」です。
このような絵を皆さんも見たことはありませんか?
これは「セントパトリックデー」の写真ですが、ここにも「三つ葉のクローバー」がたくさん写っています。
これを機会に、なぜ「三つ葉のクローバー」がアイルランドのシンボルとなったのか調べてみました。
このクローバーは葉で、その花であるシロツメグサはアイルランドの国花だそうです。
日本でもなじみのクローバーですが、小さいころはよく「四つ葉のクローバー」を探したものです。
しかし、アイルランドでは「四つ葉のクローバー」よりも「三つ葉のクローバー」の方が大切にされているそうです。
その理由は、「三つの葉」がキリスト教の「三位一体」の教えをイメージさせるからだとのことです。
アイルランドにキリスト教を広めた聖パトリックは、この三つ葉のクローバーを片手に教えを説いて回ったとも言われています。
先ほどの写真にあった「セントパトリックデー」は毎年3月17日に行われるアイルランドの祝日ですす。
この日は聖パトリックの命日にあたり、人々はクローバーの飾りを服につけたり、ミサに行ったりしてお祝いするそうです。
今までなんとなくしか知らなかったアイルランドですが、O君のお陰で身近な存在になりました。
アイルランド滞在中、O君が一番感じたことは人々の非言語でのコミュニケーション力の高さだっとのことです。
ただ会話をするだけでなく、大袈裟とも思えるほどの身振り手振りを交えて話をする様子にとても驚いたとのことでした。
自分の意志を伝えるために言葉にジェスチャーを加えることを、O君自身も意識していきたいと話してくれました。
きっと現地で様々な気づきがあったのでしょうね。
またしばらくはお父様と会えなくなってしまうそうですが、お父様の現地での安全と活躍を陰ながらお祈りしています。
O君、素敵な土産話とお土産をありがとうございました。