本校は浄土宗の宗門校です。本校は「優しく勇気があり、強い人間として生き、すべての人間の救われる道を説いた法然上人の教えの上に立つ」学校として創立されました。
法然上人は「人はみな凡夫(ぼんぷ:力のない存在)である」と説きました。
すべての人に温かいまなざしを向け、手を差し伸べた「優しさ」、圧力に屈することなく、自ら選び取った道を歩み続けた「勇気」と「強さ」。本校は、こうした法然上人の人間観や人生観そして教えを教育の場における指針にしたいという、創設者の熱い思いから生まれた学校であり、教職員一同は、法然上人の人となりを導きとし、生徒を育てていきたいと願っています。
校訓
「選択(せんちゃく)」:不必要なものを捨て、正しいものを選び取るとること。
「専修(せんじゅ)」:ただひたすら打ち込むこと。もっぱらにすること。
本校では、授業の始めや終わりには「起立」「合掌」「着席」という号令をかけます。
「合掌」とは仏教の作法であり「両手を合わせて、礼をする」ことです。古くからインドや東南アジアにおいて、敬う気持ちを表す姿として行われてきた挨拶法であり、それがそのまま仏教に取り入れられました。
教師と生徒が互いに認め合い、共に学んでいこうという気持ちを込めて、しっかり両手を合わせて一礼する合掌の姿。本校における教育の根幹を示す姿といえると思います。
9月30日(土)法然忌が放送をとおして各教室で行われました。建学の精神、校訓、教育の目標、学園生活の基本、法然上人の生涯とその教え、合掌と十念について、放送をとおして、説明した後、各人が教室で写経を行いました。写経終了後、写経したものを代表者が御影堂に奉納しました。 校長 亀山典幸