GCAT東北コース 2日目

2月16

GCAT東北コース2日目を迎えました。東北コース生徒はみな体調管理万全です。

(旧戸倉中学校。校舎一階は海抜22メートルだったが、津波がここまで押し寄せた。時計の時刻は地震発生2分後の14:48分で止まっている。)

本日は昨日に続けて震災学習が続きます。語り部ガイドさんがバスに同乗し、話しを聴きながら実際の震災の現場を訪ねるプログラムを南三陸町で行いました。写真や映像ではなく、震災が実際に起きた場所で、震災を経験した語り部さんからの言葉は、生徒の心に教訓として深く刻まれ、何気ない日常の有り難さ、家族や友人だけではなく、他人に対する思いやり、助け合うことの大切さを改めて実感したことでしょう。「今を懸命に生きて下さい」という語り部さんの言葉が大変印象的でした。戸倉地区、志津川地区、震災記念公園、さんさん商店街と、当時まだ小学生であった生徒たちもメディアで聞き覚えのある地区であるようで、当時の苦しみや悲しみ悔しさを痛いほど感じる学習となりました。

(南三陸町震災復興祈念公園のモアイ像。南三陸町と同じく大地震を経験したチリとの友好の証で、震災復興のシンボルとして2013525日に贈られたもの。イースター島トウキー族が制作した本物)

 

その後、東北コース一行は北上し、平泉へ。世界遺産の天台宗東北大本山中尊寺を訪問しました。

(金色堂の入口付近。雪が少し残っていて趣き深い一枚です)

極楽浄土を表現した金色堂で有名ですが、松尾芭蕉がこの地で詠んだ「夏草や兵どもが夢の跡」の句でも知られています。生徒の皆さんはこの歴史的建造物を見て何を思い、どんな句を思い浮かべたのでしょうか。多くの文化財を有する中尊寺、世界遺産の佇まいの美しさにカタルシスを感じた様子で生徒たちは穏やかに平泉をあとにしました。

そしてさらに北上し今夜の宿は弘前です。寒さもぐっと増しました、ここはマイナスの世界です。

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