2月18日
少し寒さは感じるものの、青森の朝は今日も快晴です。朝から世界遺産「三内丸山遺跡」見学です。これまでに比べれば寒さは和らいでいますが、このあとの天気予報には雪マークが並んでいることからも貴重な晴れ間です。ボランティアガイドの方の後についての遺跡見学から始まります。
三内丸山遺跡では、平成4年から始まった発掘調査で、縄文時代前期~中期(現在から約5,900~4,200年前)の大規模な集落跡が見つかりました。たくさんの竪穴建物跡や掘立柱建物跡、盛土、大人や子供の墓などのほか、多量の土器や石器、貴重な木製品、骨角製品などが出土しました。
写真①大型掘立て柱建物跡(灯台や見張り塔の役目?目的がはっきりしていない)
地面に穴を掘り、柱を建てて造った建物跡です。柱穴は直径約2メートル、深さ約2メートル、間隔が4.2メートル、中に直径約1メートルのクリの木柱が入っていました。地下水が豊富なことと木柱の周囲と底を焦がしていたため、腐らないで残っていました。6本柱で長方形の大型高床建物と考えられます。
写真②大型掘立て柱建物(復元)
縄文時代であるのに正確に測量されており、高度な文明が発達していたことに大変驚きを感じました。遠い太古の昔の浪漫に想いを寄せる神秘的な場所でもありました。
続いて、弘前のねぷた村へ。弘前ねぷた祭りは、農作業の激しい夏期に襲ってくる睡魔を追い払い、厄災、邪悪を水に流して村の外に送り出す行事だと言われています(諸説あります)。ねぷたの引き綱に連なった老若男女が笛や太鼓のお囃子に合わせて城下町弘前を練り歩くお祭りです。
写真③お囃子の実演
本物の色鮮やかなねぷたの迫力と生のお囃子の演奏に生徒は圧倒された様子でした。青森の素晴らしい伝統文化の一端に触れてることができ、改めて日本文化の素晴らしさを感じました。
写真④弘前城本丸
最後は、弘前のシンボル弘前城で自由時間を過ごしました。現存する日本最北端の天守で、国の重要文化財にも指定されているそうです。天守閣もさることながら、園内の門、橋、濠は歴史的な情緒に溢れ、雪景色に浮かぶ本丸は幻想的でした。これだけ大規模な城郭が当時の姿を留めつつ公園として開放されているなんとも贅沢な景観に特別感を感じるひとときでした。
明日は、いよいよ最後の訪問地、函館です。